《川崎病2》ハーフバースデーどころじゃない・・・次男の川崎病診断までの経緯
長くなってしまったので続きです。
1つ前の記事で、川崎病についての記事を書きました。
今回の記事では、次男の病気の発見までの経緯について記録しておきます。
川崎病は、患者さんによって症状の出方が様々です。
症状が同じ川崎病の患者さんは一人としていない・・・とおっしゃる先生もいるくらいです。
ですので、あくまで次男の場合の経過であって、人によって色々だと念頭に置かれた上で、ご参考にしていただければと思います。
どなたかのお役に立てますように。
こんな内容です
川崎病と診断されるまでの経過
はじまりは微熱から
6月某日。
久しぶりに地元に帰省していた友達と会うことになり、お互いの子ども達を連れて、児童館で楽しい時間を過ごしていました。
この時は次男も元気そのものでしたが、なんだか額や体が熱い。
自宅に戻ってから検温すると、この時で37度前半。
ちょうど長男の風邪が治ったばかりの頃だったので、移っちゃったのかな?程度にしか思っていませんでした。
発症1日目
発熱1日目を、発症1日目(または1病日)とするそうです。
ちなみに発熱は38度以上を指します。
翌朝、いつもは誰よりも早く起きて腹ばい状態で楽しそうに過ごしている次男。
ところがこの日は、誰よりもお寝坊さんでした。
熱のせいで体が辛かったんだろうと思います。
検温すると、37度後半。
前日よりも少し上がってきていました。
いつも予防接種でお世話になっている近所の小児科を予約して、出かける準備をしている時に、発疹に気づきました。
顔以外の全身に、画像のような小さな赤いプツプツが広がっていました。
触った感じは滑らかで、凹凸はありません。
ウイルス感染による風邪で発疹が出ることも珍しくないそうなので、「風邪かな~」なんて、この時は軽く考えていました。
長男も、同じような月齢の頃に似たような発疹を出し、その後何事もなく治まった・・・ということもありましたし。
そして予約の時間がきて、小児科受診。
この時の検温で38度。
朝より上がっている。
診察の結果は、喉が少し赤いのと、熱がそこまで高くないことから、風邪だろうとのこと。
発疹は風邪からくるものだと言われました。
次男はよほど体が辛かったのか、眠っていることが多く、起きていてもオモチャを触る程度。
この日からしばらく、笑顔が見られませんでした。
夜になり、体温は38度台半ばをウロウロ。
そして発疹が明らかに赤みを増し、広がってきました。
「本当に風邪なのかな?」
と疑い始め、心配と不安でいっぱいでした。
発症2日目
セカンドオピニオンを受ける
朝になって、発疹は赤みが強くなり、発疹のひとつひとつが大きくなってきました。
もはや発疹というよりは、発赤というべきか。
ところどころ赤い、ではなくて、ところこどろ肌色、という状態でした。
熱は昨日よりも更に上がり、39度へ。
なんとなく、前日の小児科の診断が信用できず、義姉が勧めてくれた小児科をセカンドオピニオンとして受診することに。
この小児科では、熱の原因を特定するために血液検査を受けました。
この時の結果は、白血球が上限値を少し超え、CRPという炎症反応をみる数値も0.7と少し高め。(基準値は0.3までとされています)
通常、白血球やCRPが上昇するのは細菌に感染した時だそうですが、細菌感染による風邪で発疹を伴って発熱を起こすことは稀だそう。
そこで、その他に考えられる感染症の検査をしていただきました。
この時は溶連菌感染症とアデノウイルスの検査を受けました。
この2つの感染症は、発熱と同時に発疹が現れることが多いそうです。
ですが、検査結果はいずれも陰性でした。
川崎病の可能性を指摘される
2つの感染症について検査を受けて、その結果、可能性として残ったのが川崎病でした。
次男の症状としては発熱、強い発疹、そしてこの頃から白目も充血もでてきていたので
「まだ発熱が5日未満なので断言はできないが、川崎病の可能性はあり得る」
と、先生から説明を受けました。
この日は抗生物質を処方されました。
川崎病による発熱の特徴は、以下の2点。
POINT
・抗生物質が効かない
・解熱剤が効かない
この特徴に当てはまるか確認するために服用します。
細菌感染による発熱であれば、抗生物質で発熱・発疹ともに治まります。
この日は土曜日だったので、週末、抗生物質を服用しながら自宅で様子を見て、もし月曜日になっても熱が下がらなければ、再度受診することに。
抗生物質で解熱しないということで、より川崎病の疑いが強まります。
その時は入院施設のある総合病院をすぐに紹介する、と説明されました。
また、症状がさらに強まるようならば、月曜日まで待たずに、休日・夜間急病センターを受診することも勧められました。
小児科での診察を終え、自宅に戻って安静に過ごして様子を見ましたが、抗生物質と一緒にいただいた座薬の解熱剤は全く効かず(言い訳程度に熱は下がるが、またすぐに上昇)。
夜にかけて熱は40度近くまで上がり、更に発疹は広がり、赤みも増してきました。
どうするべきか迷いましたが、この日の深夜、夜間急病センターを受診することにしました。
この時点で、次男にみられた川崎病の症状。
・高熱
・発疹
・目の充血
ちなみにこの日は次男のハーフバースデーでした。
・・・それどころじゃなかった・・・。
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発症3日目
夜間急病センターを受診
日付が変わってすぐ。
高熱と、強くなる発疹が怖くなって夜間急病センターに駆け込みました。
日中に小児科で受けた血液検査、溶連菌・アデノウイルス検査の結果と、川崎病の疑いが強いと指摘されていることを伝え、先生に診ていただきました。
発疹が典型的な川崎病のものだったそうで、
「川崎病でほぼ間違いないだろう」
との診断でした。
ただ、川崎病の診断基準は以下の通りで
POINT・5日以上続く高熱
・不規則な発疹
・手や足が赤く腫れる
・唇や舌が赤く腫れる
・白目が充血する
・首のリンパ節が腫れる
このうちの5つに当てはまると、川崎病と診断されます。
この時点で、微熱があった日を含めてもまだ発熱4日目。
川崎病の可能性は濃厚だけれど、確定とも言い切れません。
症状にいくつ当てはまるかで診断を下す、川崎病の難しいところです・・・。
よって、総合病院へ紹介したところで、まだ治療は始められない可能性が高く、
・週明けまで様子を見るか
・とりあえず今すぐ総合病院へ紹介するか
急病センターのお医者様は迷っていらっしゃいましたが、
「先方の先生の判断に委ねましょう」
ということで、入院施設のある総合病院への紹介状を書いていただき、その足で夜間救急に向かいました。
総合病院の夜間救急を紹介される
救急においても、やはり「川崎病で間違いない」との診断。
ただし、ここでも発熱5日未満であることから治療に踏み切るにはまだ早い、との説明でした。
川崎病の治療は、早い段階で解熱・血管の炎症を鎮めることが目的ですが治療開始日が発症4日目と発症5日目では、統計的に予後に差は無いそうな。
なので発症5日目まで待って、発熱5日以上という川崎病診断条件を満たした上で確定診断し、それから治療を開始することが多いそうです。(とりあえず、この病院では)
では発症5日目を迎えるまで、どう過ごすか・・・
細菌感染による発熱である可能性を除外するために、抗生物質の内服(もしくは点滴)で様子を見るんだそうです。
「すぐに入院でも構わないし、月曜日に入院(この日は日曜日)でも、どちらでも良いですよ。」
とお医者様に言われましたが、
病院にいる方がそりゃ安心だけれども、まだ治療を始めてもらえないならば・・・ということで
長男も気になるので、この日はいったん自宅に戻ることにし、月曜日に受診と入院の予約を入れていただきました。
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入院前日、自宅待機
夜が明けて、再び自宅で安静に。
私は翌日からの入院に備えて準備。
体温はやはり39度前後を維持しており、継続して服用するよう指示された抗生物質は、今のところ効いていない様子。
小さなプツプツから始まった発疹はどんどん広がりました。
特に脚は真っ赤。
かなり熱を帯びていました。
次男は相変わらず笑顔を見せることなく、ゴソゴソ動くこともありませんでした。
グズグズと機嫌が悪く、夜もこまめに起きてきては辛そうに泣いていました。
高熱で体もつらかったでしょうし、これだけ発疹がひどいと、痛みとかあったのかもしれません・・・。
この時点での川崎病の症状
・高熱(5日未満ですが・・・)
・発疹
・白目の充血
・首のリンパ節の腫れ
・手足も少し腫れているような・・・
翌日、予定通り入院することとなりました。
続きます。
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